摂食・嚥下機能訓練(嚥下体操)
口・舌・頬・声帯・首・肩・などの動きをよくして、飲み込み(嚥下)をしやすくします。食事前の数分間、毎日行うことで、口腔周囲機能向上や維持に役立ちます。
深呼吸 腹式呼吸
- 口から息を吐き、できるだけ全部息を吐きだします。お腹がへこむようにします。
- 口を閉じ、ゆっくり鼻から息を吸い込みます。この時、お腹が膨らむようにします。
首の運動
- 左右に首を回わし、後ろを見るように左右に動かします。頸椎に問題のある方は行わないようにしてください。
- 正面を向いて、肩に近づくように首を左右に傾けます。
- 首を下を向き上を向きと動かします。
肩の運動
- 両肩を上げては、力を抜き下ろします。
- 両肩を軽くゆっくりまわします。
- 両手を上げたり下ろしたり、広げたり、閉じたりの運動。
- 手を組んで左右に動かし、わき腹を伸ばす運動。
- 腕を前に伸ばしたり、横に広げたりします。
舌の運動
- 舌を出したり、ひっこめたりを繰り返します。
- 舌を左右に動かしたり、くるりと舌をまわしたりします。
- 舌を上顎にあて舌打ちをします。
口唇の運動
- ウの発音で唇を前に出し、イの発音で唇を横に引きます。(20回)
発音の運動
- 「ぱ・ぱ・ぱ」「た・た・た」「か・か・か」を繰り返して発音します。早く、ゆっくりと変化をつけながら発音します。早口言葉などで練習をすることもお勧めします。
唾液腺の運動
加齢により唾液の分泌が低下したり、糖尿病があったり内服薬などの影響で口が渇きやすくなります。唾液腺をマッサージして唾液の分泌を促します。
- 人指し指から小指までの4本の指を頬にあて、上の奥歯のあたりを後から前に向って回します。(10回)
- 親指を顎の骨の内側の柔らかい部分にあて耳の下から顎の下までを順番に押していきます。(5回)
- 両手の親指をそろえ、顎の真下から手を突き上げるようにゆっくり押し上げます。(10回)
- 顔のマッサージ
咳をする訓練
- 咳をすることによって、喉の奥に入った物を吐き出し、誤嚥を防ぐ練習になります。
最後にもう一度 深呼吸 腹式呼吸
- 口から息を吐き、できるだけ全部息を吐きだします。お腹がへこむようにします。
- 口を閉じ、ゆっくり鼻から息を吸い込みます。