整形外科・リウマチ科Orthopaedic

プレスリリース 新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第3報

鎌ケ谷総合病院プレスリリース

新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第3報

接種後9か月 6か月抗体価との比較

<2022年1月4日配信>

 

 

鎌ケ谷総合病院(千葉県鎌ケ谷市初富929-6/院長 堀 隆樹)では、臨床研究の一環として2021年3月に新型コロナワクチンを接種した職員を対象とした抗体価の推移を調査しております。

第1報は2021年9月22日、第2報は同年10月18日に配信しており、本件は第3報となります。

 

【概要】
鎌ケ谷総合病院でファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを接種し、調査に同意した職員341名に対し抗体価の推移を調査しました。

ただし、対象職員の異動や退職により、第1報の対象者数は341名だったのに対し、第2報では337名、今回の第3報では対象者数が331名となっております。

 

<対 象>鎌ケ谷総合病院職員/倫理委員会による承認済
・新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)
・検査試薬:SARS-CoV-2 IgG II Quant Reagent Kit (アボットジャパン合同会社製) 50 AU/mL以上で抗体保有あり
・全体 N=331 (異動、退職など6例を第2報より削除した)

 

【これまでのまとめ】N=337(全体)
*ワクチン接種後3か月時点の抗体価は年齢に関連し、高齢になるほど低くなる
*3か月抗体価からみた6か月抗体価の変化率: 変化率 −68.9±16.1%
*ワクチン接種後6か月時点の変化率は3か月の抗体価が高いほど下がりやすくなる

 

【今回の結果】N=331(全体)
3か月抗体価 4846.7±3745.1AU/mL
6か月抗体価 1389.2±1428.2AU/mL
9か月抗体価 829.3±1125.1AU/mL

6か月抗体価から9か月抗体価の変化率: −40.3%
ワクチン接種後3か月から半年で抗体価は約20%まで減少する。
9か月時点で2.7%が抗体陰性となっていた。

 

 

【考察】
早期追加接種は全年齢対象に行うことが推奨される。

 

【備考】
担当医:望月 猛(もちづき たけし)鎌ケ谷総合病院 副院長
医学博士

日本整形外科学会整形外科専門医

日本リウマチ学会認定 指導医・専門医

日本内科学会認定医
日本骨・感染症学会認定ICD:infection control doctor(認定感染制御医師)

 

【本件の御問合せ先】
鎌ケ谷総合病院

〒273-0121千葉県鎌ケ谷市初富929-6

広報:宮﨑/病院代表:047-498-8111