整形外科・リウマチ科Orthopaedic

プレスリリース 新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第4報

鎌ケ谷総合病院プレスリリース

新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第4報

接種後1か月 ブースター接種前との比較

<2022年1月31日配信>

 

 

鎌ケ谷総合病院(千葉県鎌ケ谷市初富929-6/院長 堀 隆樹)では、臨床研究の一環として2021年3月より新型コロナワクチンを接種した職員を対象とした抗体価の推移を調査しております。本件は第4報となります。

 

【概要】
<対 象>鎌ケ谷総合病院職員/倫理委員会による承認済
・新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)
・検査試薬:SARS-CoV-2 IgG II Quant Reagent Kit (アボットジャパン合同会社製) 50 AU/mL以上で抗体保有あり

 

【これまでのまとめ】
・ワクチン接種後3か月時点の抗体価は年齢に関連し、高齢になるほど低くなる
・3か月抗体価からみた6か月抗体価の変化率: 変化率 −68.9±16.1%
・ワクチン接種後6か月時点の変化率は3か月の抗体価が高いほど下がりやすくなる。
・6か月抗体価から9か月抗体価の変化率: −40.3%。3か月から半年で抗体価は約20%まで減少する。9か月時点で2.7%が抗体陰性となっていた。

 

【今回の結果】
<ブースター接種前抗体価> 904.4±1759.0 AU/mL
<ブースター接種1か月後抗体価> 21222.1±11264.5 AU/mL
※抗体価 40000以上は数値として出てこないため40000として計算

 

<ブースター接種前抗体価からブースター接種後1か月抗体価の変化率>
・全体(298例): 22.5倍,
・20歳台(89例): 25.6倍,

・30歳台(79例):19.3倍 ,

・40歳台(78例): 26.9倍,

・50歳以上(52例): 18.2倍

 

【考察】
ブースター接種(ファイザー社製3回)は日本人においても20倍以上の抗体価上昇が期待できる。

 

【備考】
担当医:望月 猛(もちづき たけし)鎌ケ谷総合病院 副院長
医学博士

日本整形外科学会整形外科専門医

日本リウマチ学会認定 指導医・専門医

日本内科学会認定医
日本骨・感染症学会認定ICD:infection control doctor(認定感染制御医師)

 

【本件の御問合せ先】
鎌ケ谷総合病院

〒273-0121千葉県鎌ケ谷市初富929-6

広報:宮﨑/病院代表:047-498-8111