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認定看護ニュース2号 脳卒中って何!?

2022.09.02

認定看護ニュース2号は「脳卒中のキホン」について解説しますので、知っている方はしっかり復習!知らない方はしっかり予習をして健康的な生活を送るためのヒントにして下さい!

意外と知らない!?脳卒中

「脳卒中」という言葉自体はテレビ番組や新聞、保険の広告などで取り上げられる事も多いので、比較的なじみのある病名だと思います。では「脳卒中はどんな病気?」と聞かれて、答えられる方は・・・と、もったいぶっても仕方がないので、話を進めましょう。

脳の血管が詰まったり破れたりする病気を総称して「脳卒中」といいます。脳の血管が詰まると「脳梗塞」、脳の血管が破れると「脳出血」「くも膜下出血」となるわけです。これらの病気になると、脳に血液が届かなくなって手足の麻痺言葉がうまく出てこない意識消失などの症状が現れます。では、そららがどの様な病気なのか見てみましょう。

脳梗塞

脳梗塞はその原因によって次の3つに分けられます。

①ラクナ梗塞

脳の太い血管から枝分かれし、脳の奥に血液を運ぶ細い血管が詰まることを「ラクナ梗塞」といいます。

②アテローム性脳梗塞

脳の太い血管が動脈硬化で狭くなり、そこに血栓(血の塊)ができて血管が詰まることを「アテローム性脳梗塞」といいます。

③心原性脳塞栓性

心臓でできた血栓が血流に乗って脳まで到達し、脳の太い血管が詰まることを「心原性塞栓症」と言います。

 

脳出血

高血圧、加齢、動脈硬化などが原因となり、脳内の血管が破裂して脳実質内に出血することを「脳出血」といいます。

 

くも膜下出血

頭蓋骨と脳の間にある「くも膜」という薄い膜があり、くも膜の下を脳に血液を運ぶ血管が通っています。その血管が動脈瘤の破裂などで出血を起こして、血液が脳とくも膜の隙間に流れ込むことを「くも膜下出血」と言います。

 

原因と対策は?

脳卒中は元々の病気が原因で生じることが殆どです。糖尿病、高血圧、高脂血症がある方は脳卒中発症リスクが高いとされているので、それらの病気と診断されたにも関わらず放置したり、しっかりと治療をしないでいると、今の生活を続けられなくなる可能性があります。脳卒中リスクを下げるためには受診してご自身の状態を適切に把握・理解すること、必要に応じて治療を受けること、そして健康管理が何よりも大切なのです!

 

悪い習慣を見直しましょう

多くの病気がそうであるように、脳卒中もまた生活習慣の見直しでリスクを下げる事ができます。減塩するなど食生活の見直しに加え、禁煙、節酒、運動などを実践しましょう。嗜好の見直しは容易なことではありませんが、自分の足で歩く、自分で食べる、自分でトイレに行く、好きな事をする。そんな当たり前の生活を維持するためにも、少しだけ頑張ってみてはいかがでしょうか。

駆け足になってしまいましたが、今回はここまで。今後も健康維持・管理に役立つ話題を発信しますので、是非ご活用下さい。また、もし脳卒中治療で当院に来られた際に、日常生活を送る上での疑問やお困りの事がありましたら、遠慮なく私達にご相談下さい。

では次回もお楽しみに!

 

 

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  1. 創刊号(2022年8月8日配信)