放射線治療科・放射線治療センターRadiation therapy

専門医療・TOPICS

放射線治療科で扱う主な疾患と治療

放射線治療科で扱う主な疾患と治療

放射線治療科ではリニアック(放射線治療装置)を活用した治療を行っています。
リニアック(放射線治療装置)はX線や電子線など高エネルギーの放射線を体外から患部に照射する装置で、細胞の核内にあるDNAの一部を損傷する事でがん細胞を死滅させます。がん細胞は正常細胞よりも放射線感受性が高いため、周囲の正常細胞が生存、回復できる線量でがん細胞は死滅します。

実際に治療をする際は、正確な照射を行うためにX線CT検査と3次元放射線治療計画装置で照射計画を作成します。また、照射中に呼吸同調装置を使い、呼吸に伴う臓器の移動を考慮した高い精度での照射を行うこともできます。 放射線治療を行う際は、副作用を軽減するために毎日少しずつ治療(照射)を行うので、状態に応じて2~8週間かかりますが、1回の照射時間は数分程度で、照射自体による痛みなどはありません。基本的に通院での治療となるため時間的負担が少ないという特徴があります。

副作用は照射範囲や病状によって異なりますが、皮膚や粘膜の炎症、食欲低下、吐き気や下痢、脱毛などが上げられます。これらは一時的なもので、適宜ケアを行う事で改善が見込めます。治療後ある程度の時間が経過してから生じる副作用もありますので、ご自身の状態について主治医とよく相談し、治療による効果とリスクをよく把握した上で治療に臨みましょう。それでも不安だという方はセカンドオピニオンを活用するものお勧めです。

放射線治療の対象となる疾患

当院での放射線治療(外照射)の対象となる疾患は下記の通りです。根治・術後照射はもちろん、症状の緩和目的で行う「緩和照射」も行っています。放射線治療による症状緩和効果は「症状を持つ方の約7割」で得られるとされています。

<根治・術後照射の適応>

中枢神経

・脳腫瘍 ・脊髄腫瘍

頭頸部

・歯肉がん ・舌がん ・咽頭がん ・唾液腺腫瘍 ・上顎洞がん ・頭頸部腫瘍術後照射

胸部

・肺がん ・乳がん ・縦隔腫瘍

消化器

・食道がん ・肝臓がん ・胆管がん ・膵がん ・大腸がん ・直腸がん ・肛門がん

泌尿器

・前立腺がん ・膀胱がん ・尿管がん ・腎がん

婦人科系

・子宮頸がん ・膣がん ・外陰がん

その他

・難治性ケロイド ・悪性リンパ腫 ・皮膚がん ・骨転移 ・リンパ節転移

<緩和照射の適応>

脳転移・眼球など

・頭痛 ・各種神経症状 ・意識障害 ・摘出術後の照射

骨転移

・疼痛 ・麻痺 ・骨折(予防)
固定術後も残存、播種腫瘍の制御が必要です

肺転移

・閉塞性肺炎 ・喀血 ・疼痛

肝転移

・疼痛 ・閉塞性黄疸 ・門脈腫瘍栓

リンパ節

・疼痛 ・上大静脈症候群 ・腫瘍圧迫による症状

消化器系

・疼痛 ・腫瘍出血 ・通過障害

泌尿器系

・疼痛 ・腫瘍出血 ・通過障害

放射線治療セカンドオピニオン

2021年7月より放射線治療のセカンドオピニオンを開始しました。
セカンドオピニオンは「立場が異なる主治医以外の医師」に、現在受診中の医療機関で受けている治療や診断に関する相談をすることで「治療の比較」「より適している治療を患者さまご自身が選択する切っ掛け」「患者さまが病気や病気治療への理解を深められる」といったメリットがあるとされています。
当院では毎月第2、第4土曜日午前中に放射線治療セカンドオピニオンを行っておりますので、ぜひご活用下さい。

担当医

放射線治療セカンドオピニオン担当医
吉田次男 放射線治療科部長

内容

放射線治療をこれから受ける方を対象に、第三者の立場で治療に関する相談を行います。
セカンドオピニオンはあくまで「相談」であるため、紹介受診のように診療を引き継がないこと、費用は自費となる事を予めご承知おき下さい。
また、既に治療を終えている方、裁判等の資料として希望する方、故人が受けた治療の評価を希望する方は対象外となります。

申込方法

現在治療を受けている医療機関に「セカンドオピニオン」を希望する旨をお伝え頂き、放射線治療科宛ての「診療情報提供書(紹介状)」「これまでの検査結果」等をご用意下さい。 診療情報提供書がお手元に届きましたら下記にお電話のうえ予約を行って下さい。

放射線治療セカンドオピニオン申込み

予約センター047-774-0026(直通)
※必ず「放射線治療セカンドオピニオンを希望する」旨をお伝え下さい。

専門医療・手術のご紹介

診療予約
放射線治療センター直通
電話受付時間:月~金 9:00~17:00
直通番号に繋がらない場合は病院代表番号047-498-8111 にご連絡下さい。
※放射線治療自体のご予約は医療機関発行の診療情報提供書(紹介状)をお持ちの方が対象となります。
※治療や受診方法についてのご質問も受け付けております。