外科Surgery

腹腔鏡手術について

腔鏡手術について

腹腔鏡手術では、胸部や腹部に5~12mm程度の穴(切れ込み)を開け、そこから内視鏡カメラと医師の指先となる鉗子(鉗子)を挿入し、腹腔内の様子をモニターで見ながら鉗子を操作して手術を行います。従来の開腹手術のように大きくお腹を空けないため、手術に伴う身体的負担を抑えられ、入院期間の短縮が期待できます。また、手術に伴う傷跡も小さくて済むため、美容的にも優れているという特徴もあります。

ただし、腹腔鏡手術には「開腹手術に比べて手術時間が長くなる」「炭酸ガスをお腹に注入して手術するため特有の合併症のリスクがある」「腹腔内の病変が予想以上に拡がっている事がわかった場合や、出血のコントロールが難しい場合などでは、腹腔鏡手術から開腹手術に切り替える事がある」といったデメリットもあります。 治療を行う際は、患者さまの状態や腹腔鏡手術のメリットとデメリットを十分に検討したうえで治療方針を決定しますので、ご不明な点などがあれば遠慮なく主治医にご相談下さい。

腹腔鏡手術の傷について

腹腔鏡手術の際は、対象となる臓器によって、切開する部位と数が異なります。大まかなイメージは次のイラストを参考にして下さい。左のイラストは手術時に開ける穴の位置と大きさを、右のイラストは手術で切除した臓器を取り出す際に切開する位置と大きさを示しています。お腹のイラストに描かれた矢印が鉗子やカメラを挿入するための穴になります。

上向結腸がんの腹腔鏡手術
1.上向結腸がんの腹腔鏡手術
S状結腸がんの腹腔鏡手術
2.S状結腸がんの腹腔鏡手術
早期胃がんの腹腔鏡手術
3.早期胃がんの腹腔鏡手術